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パキスタンプロジェクトを終えて(報告:藤井富美・原田智香)

****************** 現地で感じたこと ******************

藤井 富美

 初めまして。
 このたび、ANTも参画している<平和貢献NGOsひろしま>のメンバーとしてパキスタン地震の復興支援活動を行ってきた藤井といいます。私の生い立ちは・・・え?どーでもいいって?ですよね~?まぁでもパキスタンに関わるトコから聞いてください。
 私は2003年12月~2005年12月までの2年間、青年海外協力隊員としてパキスタンの首都イスラマバードで活動していました。その間、あの地震に遭遇し、でもJICAの一員としては何もさせてもらえず、帰国後もモンモンとした日々を過ごしていました。そこへこの話をいただき、半馬身差で名乗りを挙げられたJICA短期ボランティア(これも地震復興支援)の活動後、8月から参加させてもらうことにしました。
 そこは『カシミール』でした。「パキスタン」ではないのです。実際、カシミール人は他の州、たとえばイスラマバードから来た人に「お前はパキスタンから来たのか?」と質問します。ビックリです。もちろん、パキスタンの国語ウルドゥ語は通じますし、州境にイミグレがあるわけではありませんが、何か空気が違います。
私たちの活動は、特に村の学校に焦点を当て、教育資機材を供与するなどでした。子どもたちは本当にかわゆいです。特に村の子どもたちは照れ屋さんで、でも珍しい外国人から目が離せず、といった状況でした。また子どもたちだけでなく大人までうれしそうに新しいイスに試しに座ってみてた時は、私までうれしくなった瞬間でした。

ふみアリ、近所の子供に手洗い指導!
手洗い指導に子供達、興味津々♪

 復興支援はまだまだ時間がかかるでしょう。良くなる所はどんどん良くなってゆき、放置された場所はそのまま、という格差も目立ちます。住民全ての自助努力が不可欠ですが、なかなか浮かび上がってはきません。それでも全くの闇ではないことが、時間はかかっても再び立ち上がれることを示しています。私たちの活動もその一光線となったことと確信しています。



********** パキスタン地震被災復興支援事業。本当の復興は?? **********

原田 智佳

 今回、私達はムザファラバード市近隣の村の学校4校を対象に活動してきました。4ヶ月間の事業期間で、できることは予想以上に少なくて、教員対象の保健衛生指導研修などは、お医者さんと試行錯誤しながら、少しずつ改善を重ねて、「やっと、いいものになってきた」と思った頃にもう最終日。また、どこに行っても「シェルターがほしい。」「見るだけでいいからうちに来てほしい。」「どうして、私たちには支援してくれないの?」という言葉に、無力感を感じることもたくさんありました。
 こんなあっという間の事業の中で、私にとって忘れられない言葉があります。それは研修のために雇ったお医者さんの1人が言ってくれた言葉でした。そのお医者さんは精神科医で、3人の小さい子供のお母さんです。そして、お医者さん自身も、地震の時のトラウマを抱えていました。被災したときは勤務中で、家に3人の子供と使用人を残して働いていました。家は全壊でしたが、子供達はみな無事でした。ただ、それ以来、仕事中も家に残した子供のことが気になって、診察にならない状態だったのです。地震後8ヶ月たって、そのお医者さんが今年の6月から9月までの4ヶ月間、今回の事業で教員対象の保健衛生指導研修の講師として働いてくれました。そして、最後の日にお医者さんが言ってくださった言葉が、私の忘れられない言葉です。英語で言われたので、意訳ですが、、、
 「地震後、仕事が手につかなかったけど、今回、一緒に働いて、あなたからモチベーチョンをもらった。今は自分の足で立てるようになったから、これから医者として街の人のために自分ができることをがんばっていきたい。」
この言葉を聞いて、本当にうれしかったのと同時に、被災地の方が1人ずつでも、こんな風に自分達で「がんばっていこう」と思えるようになった時が本当の地震復興のスタートなんだ、と感じました。「がんばっていこう」と思えるのは、ある程度の生活ができるようになって初めて思えることです。職を失い、水も食料も、住む場所さえも不安定な状況の中では、「なんとかしたい。どうしたらいいんだろう。助けて。」という願いだけで、「自分でがんばろう」とはなかなか思えないと思います。地震から1年たっても未だに、そんな不安定な生活を強いられている被災者の方が沢山います。実際、2度目の冬を迎えるのに、去年と同じ様な手縫いのテントで冬を越す学校、家が随分あります。それには、政府の動きの遅さや場所的な不便さなど色々な問題はあります。
 ただ、そんなムザファラバードのみなさんが本当に自立していくために私達ができることは、ある程度の生活ができるように支援することと、「一緒にがんばろう。私にできることは精一杯するから。」という姿勢で関わり続けることだと思います。
 最後に、ニーズに対してほんのわずかしか応えられなかった今回の事業で、ムザファラバードの皆さんから教えてもらったことは沢山あります。そして、そんな皆さんの姿を少しでも知ってもらいたいです。ぜひ、映像を通して、生の声を通して伝えたいので、報告会にいらしてください。

保健衛生指導ワークショップ中
ちかアリと共に
ボール遊びに興じる子ども達♪
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